肉屋が教える、豚肉の話
ロースは背中の肉のことです。
しっとりした赤身&上質な背脂は、豚肉の中でも最高品質な部位です。
スライスはもちろんですが、やはり、おすすめは厚切りでトンカツやソテー。
頭とお尻で表情・肉質が変わってきますので、
脂身・ジューシーさがお好みの方は「あたま(写真右上)」、
赤身嗜好の方は「真ん中~お尻(写真右下)」をお勧めします。
バラは肋骨(あばら骨)の上にあるお肉(要は胸下からお腹にかけての肉)です。
肉の赤身が3層になっていることから「3枚肉」とも言われます。
バラの特徴は何といっても良質な脂!
バラは脂が多くて、、、と敬遠される方もいらっしゃいますが、
是非、脂の旨味を堪能して欲しいと思います。
ということで、薄めのスライスでしゃぶしゃぶするのがおすすめです。
あるいは角煮・チャーシュー等、しっかりと余分な脂を落とした食べ方もおすすめです。
肩ロースは背中上部から首にかけてのお肉。
肩ロース⇒ロースと続いていきます。
肉質はよく動かす部位である為、しっかした肉質で旨味が豊富。
サシがきれいに入り、赤身と脂肪のバランスが最高です。
適度な歯ごたえがありつつも、、噛むと肉汁があふれてきます。
スライス、厚切り、全ての調理法に合う、万能タイプです。
モモは、人間で言うおしり・太もも・ふくらはぎ・スネをひっくるめての総称です。
食肉ではランプ・シンタマ・うちもも・そともも・スネに小分けできます。
部位によって特徴は異なりますが、ほとんどのスーパーさんでは一緒に切ってしまいます。
部位にもよりますが、モモは水分量が多く、しっとりとしているのが特徴です。
火を通しすぎると、肉汁が飛び出し、パサパサになってしまいます。
薄くスライスして、炒めるといった普段使いに適しています。
ウデ肉は前足のお肉です。
ミスジ・サンカク・トウガラシ・トントロなど希少部位に小分けもできますが、
一般的にはそのままスライスしてしまいます。
豚肉の体を支える際に最も筋力を使うことと、
複数の筋繊維が混じり合う為、肉の味はかなり濃厚です。
また、モモよりも脂が分厚いので、脂の旨味も同時に味わえます。
薄くスライスし、甘辛い調味料で炒め、豚丼などがおすすめです。